長い間更新していませんでしたが、毎日一定数のアクセスを頂いております。
訪問された方のお役に立てる記事であれば幸いです。

 さて、最後の更新からしばらく経ちましたが私のボイトレに対する見解というかアプローチは大きくは変わっていません。
しかしながら以前と全く同じ考えのままというわけでもなく、ここで少し自分の考えをまとめてみようと思います。
  • エッジボイスの有用性

 エッジボイスという記事で前にエッジボイスの効果や練習としての意味について軽く触れました。
当時の私はエッジボイスはあくまで数多くあるボイトレの手段の一つとして考えていました。
某掲示板やボイトレに関する他のサイト等では、エッジボイスで閉鎖筋ないしその感覚を養うことが高音を出すためには必要不可欠な練習だという風潮でした。
ところが考えてみると、プロの歌手でエッジボイスのようなことを練習に取り入れていたという例を聞いたことがありません。
これは私の予想ですが、多くのプロはエッジボイスで閉鎖筋を鍛えることよりもとにかくたくさん歌唱することで上達してきているはずです。
ここでいう歌唱というのは、正しい発声をしたうえでチェストボイスやファルセットボイスを駆使し、理想的に閉鎖筋や輪状甲状筋のトレーニングを行えているという意味です。
小野正利さんのボイトレで引用した文章の中にも閉鎖筋の強弱ではなくコントロールが重要であるとの発言があります。
すなわちエッジボイスで閉鎖筋を鍛えるというのは、歌の上達という目標を達するためにはやや手段がズレているといえます。
また、感覚を養うという意味においても、前述した歌唱によるボイトレと比べると得られる効用はあまりに局地的だと考えます。
なによりエッジボイス最大の問題点はやり方が間違えていてもエッジボイスになってしまう点です。
これにより、喉に力が入っていてもやっている本人にとっては「エッジボイスが出せているのだからうまくいっている」と勘違いしてしまうのです。
これでは喉絞めの癖がついてしまう恐れがありますし、最悪の場合喉を傷める原因にもなります。
 よって「エッジボイスは準備運動程度に留めるべき、あるいは全くやる必要もない」ということを主張します。



  • 裏声で練習することについて

 以前ファルセット練習法ボイトレ本の記事でYUBAメソッドについて触れています。
さて、私の考える最も効果がある練習法というのはYUBAメソッドにもあるような裏声の練習です。
私は科学的なことは一切わかりませんのでこれは体感による主観になってしまいますがご了承ください。
 まず、裏声の練習をしなければミドルボイスには到達し得ないと考えていることを念頭に入れて下さい。
ではなぜそう結論付けたのか? それは世間一般に言うミドルボイスの正体が裏声の形を持った地声であると考えているからです。
当ブログではミックスボイスには4種類あるとしていますが、そのいずれも必ず裏声の要素を持っています。
もっというとチェストボイスにすらわずかに裏声の要素を持っているのではないかと思います。
いわゆる正しいチェストボイス、間違ったチェストボイスというのはここが大きな違いではないでしょうか。
 間違ったチェストボイスは喉が締まった状態ですが、それがmid2D前後の換声点で声がひっくり返ってしまうのは裏声の要素を持たないからでしょう。
もっと細かく言えば、喉絞めにより伸展、輪状甲状筋を有効に活用できていないことが原因だと考えます。
間違ったチェストボイスの人がそれらを鍛えるための裏声による練習をしなければ、一切の上達はありません。
これが私が裏声の練習なくてはミドルボイスを習得できないとする理由です。
たまに聞く「高い曲を歌っていれば自然と高音が出るようになる」という人は、もともと輪状甲状筋等をうまく使えていなかっただけで歌っているうちにコツを掴んだか、単純に張り上げがうまくなったということでしょう。
 一方で正しいチェストボイスは喉の力みがなく、適度な緊張(ここで脱力という言い方はあえて避けようと思います)と裏声の要素があります。
裏声の要素とは前述したような輪状甲状筋が働いているという状態です。
この状態だと、初めからチェストボイスに裏声の要素があるため換声点をスムーズに行き来することが可能です。
またチェストボイスの延長でミドルボイスに自然と移行できるので、意識的に発声を変えたり、それによって起こる声質の変化もありません。
人にもよりますが、ここからヘッドボイスの音域となるhiA前後までは安定するかと思います。
その先のヘッドボイスのついては、恥ずかしながら私は未だ習得できていませんので控えさせて頂きます。

 さて、以上が裏声で練習することの有用性となります。
具体的な練習法はそれこそYUBAメソッドを参照して頂ければと思います。
できればこちらを利用することを勧めます。




以前ボイトレの記事を書いた時には持っていなかったのですが、あれから購入しました。



こちらは上記と比べるとあまり効果を感じませんでした。
むしろ2冊揃えるものではなかったんでしょうね、どちらか片方でいいです。



  • 鼻腔共鳴はさせるべきかどうか

 弓場さんは上記の「奇跡のハイトーンボイス」で鼻腔共鳴について「表現で使う程度に留めるべき」と難色を示しています。
それに倣って私は鼻腔共鳴を意識してやっていなかったのですが、最近になって歌唱には鼻腔共鳴が不可欠だと感じ始めました。
続きは後程